鼠径ヘルニア手術記録 ②入院・手術編

永田です。
鼠径ヘルニア手術記録 ①発覚編の続きです。

風邪で手術が3月最後の週に延期になった次女。その週は家族旅行の予約を入れていました。我が家は夫がサービス業のためなかなか家族旅行に行けないので、子供達はとても楽しみにしていましたが……やむなくキャンセル。ただ、次女が自分のせいだと責任を感じてしまってもかわいそうだし、長女と長男にとっても我慢を強いるのはしのびなくて、日にちをずらして入院前に家族旅行に行ってきました(^^;

旅行で体調を崩しては元も子もないので気を遣いましたが、結果として、次女本人の精神面にはよかったようです。手術が決まって以来、不安でおびえていた次女ですが、旅行中は楽しくて手術のことを考える暇はなかったみたいで。

ともあれ、今度は無事に入院することができました。ちなみに、まだ小学生なので保護者の付き添い入院可で、私も一緒に2泊してきました。

手術の内容や、入院時の流れを書いてみます。私も、次女が鼠径ヘルニアかもと思った時にネット検索して色々と参考にしたので、これもその1つになればと思います。備忘録も兼ねていて長くなりそうなので、読み飛ばしてもらって構いません。。生々しい説明かもしれませんので、苦手な方はここまでにm(_ _)m




【手術の内容】
腹腔鏡による両側鼠径ヘルニア手術。
おへそを5mmほど切って内視鏡を入れました。

腹腔鏡のメリットは、下腹部を切る手術よりも傷口が小さいため回復が早いということの他に、一度に両側の鼠径ヘルニアを治療できるということでした。

デメリットは、乳幼児よりも大きい子だと、下腹部を切る手術より痛みを強く感じることが多いと言われました。おへそは皮膚が薄いことと、体を曲げていないと傷口の引っ張られ感があって痛いから、という説明でした。ただ、この強い痛みは手術直後から1日ぐらいのもので、以後の回復は早いと聞きました。

手術の傷口ですが、次女のばあい、おへその傷口の他に、左右の下腹部2カ所に数mm程度の小さな傷口があります。そこから鼠径部の穴をしばる器具を通したようです。どの傷も縫ってはいないようで抜糸の必要はなく、傷口は透明な保護テープでくっつけられています。

関東地方などでは日帰り手術の病院も少なくないみたいですが、愛知県では日帰り対応しているところはあるのかな……。少なくとも、愛知医大と藤田保健衛生大は鼠径ヘルニア手術は2泊3日入院になります。手術を受けた実感として、日帰りだときついだろうなと思います。子どもにもよるのだろうけど、次女も長男も翌朝までは痛みでほとんど身動きできず、トイレの介助も大変でしたから……私1人だったら無理でした。入院というのは家族にとって確かに負担が大きいけれど、手慣れた看護師さんのケアを翌朝まで受けられるというメリットはやっぱり大きいと思います。


【入院時の流れ 入院当日(手術前日)】
愛知医大は原則的に午後入院だそうで、午後1時に消化器外科外来の受付に行きました。体温を測り、診察室で教授の診察(風邪症状の有無のチェック)を終えると、病棟へ。

小児科病棟が満床だったため、一般病棟に入院になりました。大部屋希望だったのですが、一般病棟では小児は大部屋NGで個室のみ。差額室料が2泊3日、つまり3日分。結構な出費だけど仕方ない。まだ新しい病棟で、ホテルみたいな雰囲気の部屋だし、眺めも良く夜景がきれいだったから良しとします。

病室に入ってからは、入れ替わり立ち替わりスタッフさんの来訪があります。健康確認、持病の内服薬確認、入院同意書の提出、手術時間の連絡、アレルギーの再確認、付き添い宿泊の有無の確認、等々……。こうした流れはどこの病院に入院してもほぼ同じでした。

夕方前には麻酔科の受診。全身麻酔に関する説明を受け、40分ほどのDVD(麻酔の解説やリスクの説明)を見るのが本来の流れです。が、次女は4年前に愛知医大で全身麻酔の手術(過剰埋没歯の抜去術)を受けていて、その際にDVDを見たという記録が残っていたので、麻酔科看護師さんからDVDは省略でもいいですよ、と言われました。

なにしろ我が家の子供達、みんなそれぞれ全身麻酔の手術を受けていて、これで5回目になるし、去年も末っ子の手術前に違う病院で同じようなDVDを見てます、と話したら「それなら省略で大丈夫ですね~」。それで、DVDは飛ばして麻酔科医の診察。全身麻酔では気管に挿管するため、手術後しばらくは喉の痛みや、しわがれ声などの症状が出ることがあります、といった説明を受けました。

その次に麻酔歯科医の診察。ぐらぐらの奥歯が今にも抜けそうで、このまま手術するとなると、気管挿管の際に器具が当たって手術中に抜けてしまうだろうと言われました。その場合、もしも抜けた歯が気管内に落ち込んでしまうと開胸手術をしないといけなくなるため、リスク回避のために抜歯しましょうとなりました。そのまま歯科口腔外科の外来に回されて抜歯。心の準備をしてなかった次女、気の毒でしたが頑張りました。

その後は病室に戻り、折り紙したり、本を読んだりして遊んですごしました。18時に夕食が配膳され、「おいしい!」と喜んで完食。全身麻酔前は絶飲絶食となりますが、手術の時間帯に応じて絶飲絶食の時間が変わってきます。次女の場合、午前10時45分手術室入室予定で、前夜の0時以降は食事禁止、水分は当日朝7時30分まではOKでした。

鼠径ヘルニア,幼児,小学生,女児,全身麻酔,手術,病院食.jpg
(入院日の夕食。お野菜たっぷり♪)


【手術当日(手術前~手術直後)】
朝食は抜きです。脱水にならないよう水分はしっかり補給しておいてください、と看護師さんに言われていたので、7時過ぎに喘息の内服薬を飲ませ、7時半までの間に400ccほどお茶を飲ませました。それから手術までの間、空腹と退屈を紛らわせるためにパソコンで入院日記をつけたり、ドラえもんのDVDを見たり。
鼠径ヘルニア,小児,女児,小学生,9歳,全身麻酔,手術
(手術待ち。入院日の流れを自分なりに記録してました)


10時過ぎ、前の人の手術が早く終わったということで、予定より早く手術室に向かうことになりました。
その少し前に夫も病院に着いていたので、看護師さんに連れられて、親子三人手をつないで手術室のある5階へ。エレベーターをおりてすぐの、手術室につながる廊下の手前で付き添い終了。看護師さんに手を引かれて歩く娘の後ろ姿を見送りました。
どこまで付き添うかというのは、病院それぞれ、患者それぞれという面があるようです。去年の息子の入院時は手術台の手前まで付き添ったし、4年前の次女の手術時は麻酔がかかるまで付き添ったし、6年前の長女の骨折時は今回同様に手術室のずっと手前で「いってらっしゃい」したし。

手術中、私と夫は病室で待機。娘には申し訳ないけどこのタイミングで昼食。でないと、当分食べる時間とれないし、親が動けなくては次女の看病も長女と長男の世話もできないし。何も考えずにしっかり食べました。

12時過ぎ、看護師さんが「ご家族の方だけにお話があるので、すぐにリカバリ室へ行ってください」と病室まで呼びに来られました。手術が終わったということ??それとも、何か良からぬ不測の事態??今までこんな呼ばれ方をしたことがなかったので内心動揺。(今までは普通に「手術が終わったので迎えに行きましょう」というパターンでした)結局のところ、手術が無事終わって麻酔から覚めたので、リカバリ室で一刻も早く家族の顔を見せて安心させてあげてねということだったようで、一安心。。。


【手術当日(手術直後~夜)】
手術室と同じフロアのリカバリ室では、看護師さんとともにしばらく様子を見守りました。次女は麻酔から覚めたとはいえ、まだ朦朧として半分寝ているような状態。お腹が痛い、喉が痛い、息が苦しいと呟きながら涙ぽろぽろ。血中酸素濃度も血圧も落ち着いていたので、30分ほどで病室に戻ることができました。
「痛みが強かったら点滴での痛み止めもあるので、言ってくださいね」と看護師さん。ちなみに点滴は、手術前、麻酔をかけた後に開始して、手術後もそのままになっています。大人だと麻酔前にやるようですが、子供だとストレス軽減のため麻酔後にしてくれるのが通例のようです。

ここで夫が留守番している子供達の世話のため帰宅。

病室に戻って2時間後、初めての水分摂取許可が出ました。お茶や水、ジュースなどを少しだけ飲んでいいということで、次女に何が飲みたいか聞いたら「お味噌汁」。。。いやーそれは違うんじゃない??看護師さんも「渋いね~、でも、最初はちょっとやめておこうか」と。それで、カルピスを少々飲んでみました。ストローで少しずつ。むせたりもせず、うまく飲めたので、消化のよい食べ物もOKとなり、念願のお味噌汁の許可をもらいました。

水分も食事も問題なく取れたので、夕方前に点滴終了。いつになく早く点滴が終わったなーと思ったら、今回は抗生剤を使ってないので早いのだそう。

夕方ごろから麻酔の影響が切れて痛みが強くなってきました。手術を執刀してくださった小児消化器外科の教授が回診に来てくれて、「こんなに痛がる子は初めてだよ~」と軽く苦笑。次女は痛みに弱いタイプなのでしょうがない。傷口の出血が止まっていることを確認して、室内で歩いてOKとの許可が出ました。けれども次女本人は痛いから動けないと言って、時々ぽろぽろ泣きながら、ベッドに横になったままドラえもんのDVDを見ていました。

18時には夕食が配膳されました。お粥などではなく、ごく普通の食事でした。あまり食欲はなく、食べるとお腹が痛くなるようで、なかなか食が進みませんでしたが、大好きなメニューだったこともあって時間をかけて食べ切りました。

20時頃、トイレに挑戦。病室内のトイレまでほんの2~3mなのに、痛がって歩くのを断固として拒否。看護師さんに手伝ってもらって車いすで移動、なんとかトイレ成功しました。
この頃から傷口の痛みがひどくなってきたものの、痛み止めの使用は間隔をあけなければならず、22時過ぎまで辛抱しなくてはなりませんでした。痛みが強くてDVDも見る気になれず、幼児のように大声で泣きじゃくる始末…。そりゃ痛いよね。。。個室でよかった(汗)

それで、痛みをごまかすために、持ち込んだパソコンのゲームをやらせてみたらハマりました(^^)マインスイーパとか四川省とか夢中でやってる間は痛みを忘れられたようです。きっとゲームの刺激でエンドルフィンが分泌されたんじゃないかな。真面目な話、エンドルフィンというのはモルヒネよりずっと強い鎮痛作用を持つ脳内麻薬だそうです。次の手術時はDSを忘れずに持っていくことにしよう(←そんな機会がありませんように!)

22時過ぎ、痛み止め(カロナールの錠剤)を服用後もちょこっとゲームをして、それから消灯。そのまま朝まで痛みで起きることもなく眠れました。

【手術翌日(退院日)~手術2日後(退院翌日)】
朝7時に検温、平熱。血圧も問題なし。朝食もしっかり食べました。教授も回診に来てくれて、傷の消毒後、退院許可が出ました。その後、10時には手続終了で退院。乳幼児医療が中学生まで無料の市に住んでいるため、かかった費用は個室料と食事代、付き添い布団代のみ。有難いことです。

夫が車で迎えに来てくれました。次女はまだ自力で歩くのを嫌がり、ロータリーまでは車椅子で移動しました。帰宅してからは歩かざるを得ず、カメよりゆっくり、前かがみで慎重に、ちょっと進んでは休み、ちょっと進んでは泣き……という状態でした。

手術から1日が経った頃には、傷口の痛みに加えて、肩も痛がるようになっていました。どうも、内視鏡手術の際に腹部をふくらませるためにガスを注入するそうで、そのガスが体内に残って体を圧迫して痛むようです。退院日とその翌日は、傷が痛い、肩が痛いとうめきながら、ほぼ寝たきりで過ごしました。痛み止めが5回分処方されていましたが、2日間で4回使いました。

トイレには自力で行けました。シャワーの許可も出ていましたが、退院当日は怖がったため、その翌日にシャワー浴を介助しました。着替えは、痛みで衣服の着脱の動きがうまくできないため、手術3日目までは介助が必要でした。

【手術3日後~】
手術から3日目には、座って過ごせるようになりました。歩く速度も早くなり、立って遊ぶ時間も増えてきました。そこからの回復は早く、今日は手術4日目にあたるのですが、日中は外に出て、近所の友達と2時間ほど遊ぶことができました。まだ走ったりはできませんが、かなり普通に歩けるようになりました。でも、傷口に貼られている保護テープで軽くかぶれてしまい、とても痒がっています。明日は傷口の消毒と経過観察のため、消化器外科の外来受診予定です。入浴許可がおりるといいな…。


この後の傷口の治り具合など、また気づいたことなどあったら書こうと思います。ただ、ライアーとはまったく関係のない話題なので、最新記事として表に出すことはせず、「その他」カテゴリーにひっそりと追加していこうと思います。ご興味のある方は、「その他」カテゴリーの数が増えていたら覗いてみてください。
2017/4/2

関連記事:鼠径ヘルニア手術記録 ①発覚編
     鼠径ヘルニア手術記録 ③手術後の経過(手術1週間後)

※これらの記事のトップに表示される日付はあえてブログ開始以前にしてあります。ライアーとは無関係の内容なので、新着記事として目立ってしまうのを避けました。

〈スポンサーリンク〉



この記事へのコメント


この記事へのトラックバック